僕の妹も今日から社会人になり、緊張と不安で食事がのどを通らなかったようだ。
確かに自分もめちゃくちゃ緊張してよく眠れずに入社式に行ったのを覚えている。
5年前のことだ。
この4月で職人として丸5年、6年目に突入する。
思い返せば、社会人はスタートも大事だけど、慣れてきたころに直面する壁のほうが実は高いんじゃないだろうか。
僕は今でも毎日思うけど、才能やセンスには恵まれていないタイプだった。
職人はつまるところ芸術よりの技術職なわけで、感覚やセンスがとても大切。
その才覚がある人はぐんぐん仕事を覚えて伸びていく。あっという間にベテランを追い越す仕事をする。
そういうタイプを目にするたびに、うらやましいと思ってきた。
ただ、5年たった今は才覚に恵まれたことがその職への「向き不向き」に繋がるわけではないと分かってきた。
仕事はハードだ。
きっとどの職業にも言えることだろう。
たとえ才覚や能力が優れていても、毎日仕事をし続ける、そのハードさに打ち負ける人も多い。
毎日疲れた顔で何時に帰れるか。そのせっかくの才覚をそういうことばかりに費やすのだとしたら、僕はその職業、あるいはその環境に「向いていない」と思う。
とは言うものの、僕も最初はそうだった。毎日早く帰ることばかりを考えていた。
仕事の面白さに気づいたのは1年を過ぎたころだろうか。
そのあとは帰りたいと面白いが交互に顔を出しながら過ごしてきたように思う。
今は経営的な視点で考えているから、そこからは脱却した。
それでも、仕事のハードさや煩わしさが消えたわけではない。モチベーションが下がるときもしょっちゅうだ。
打ちのめされつつも、毎日をワクワクして過ごすためにいつも試行錯誤している。
流清
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