「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」
ジャレド・ダイアモンド著
7割ほど斜め読みし終わった。具体的かつ専門的な内容も含まれていてちょっと難解な本ではあったけど、知見が広がっていく楽しみに浸りながら読み進められた。
茶昊さん、深森さんも、コラムありがとうございました。
「男の役割、女の役割ってなんだろう?」というテーマ。
僕はこの本で得た知見を元に少し広い視点から考えてみます。
と思いましたが、
ちょっと考えをまとめる時間がなかったので、今回はひたすらアウトプット用の思考メモをのっけます。
♢
まずヒトの性の在り方についての特徴をさらっと書くと、
・長期的にペア関係(つがい)を維持する
・共同育児
・社会の一員として、自分たち以外のつがいとも協力して生活域を共有し合う。
・性行為は内密に行う
・受精目的以外で性行為を行う。
・女性は排卵時期はアピールされず、またある年齢以降閉経を迎え繁殖能力を完全に失う。
と、今さら当たり前のように思うことだけれど、地球上に現存するおよそ4300種の哺乳動物と比べると、実はこの性的特徴はかなり異端なものらしい。
例えば、
多くの哺乳類は、成体のオスとメスがつがいになって一緒に子育てはしない。家族は作らない。子育ての間、オスとメスは単独で生活し、交尾以外で会うことはない。
また、社会生活をする哺乳類は、群れのメンバーの見ている前で交尾する。メスは受精可能な排卵時期になると目立つシグナルをオスに宣伝して交尾を促す。が、反対に受精不可能な時期は、オスに求められてもメスはオスを拒絶する。あくまで繁殖のための行為でありコミュニケーションのためなどではない。
はい。
本で得た知識をがーっと書いてきましたが、まとめると僕らが当たり前だと思っていた人間の性的特徴って、他の動物から見たらかなり風変わりなものということです。
生物の性的特徴は、「周囲の環境」と「自分の遺伝子をいかに多く残すか」、という目的に左右されるようで、例えば面白かったのがカマキリの話。
カマキリのオスは交尾を終えると、あるいは交尾中にメスに食べられてしまうそうです。
なぜでしょう?
僕らの価値観を当てはめると、カマキリもつがいになって子供を育てて、子育て終わったら平穏にふたりで暮らせばいいじゃんと思うかもしれませんが、
なんと、オスは喜んでメスに食べられに行きます。
メスが食べやすいように頭部や胸部を折り曲げて口元に寄せたりするそうです。なんか怖いですね。
なぜかというと、
カマキリのオスがメスと会える確率というのは低いらしく、なので、そのメスと交尾した後に他のメスと交尾する確率はほとんどない。
だったら生きていても仕方ないから子孫を多く残すためにメスの栄養になろう。
という論理らしい…
この話を聞いて目を丸くしているかもしれませんが、自然界では当然の論理だそうです。
「周囲の環境」
「自分の遺伝子をいかに多く残すか」
これがすべてのようです。
例外に見えるのがやはり人間でしょう。
人間でいうともうひとつ特徴的なのが、子供が自立するまで十数年の時間がかかるということ。
その間つがいの男女は共同で子育てを担うこと。
他の動物だと自立までにそこまで労力と時間がかからないので、子育てに父親の助けは要らず、交尾の相手としか見なされないそう。
そんな動物から見ると人間の子供はすごく弱い存在に見えるでしょうね。
女性の役目としては、出産と授乳が大きな二つで男性は絶対に代われない役目ですが、例えば途上国だと栄養欠乏の女性は母乳が出ないし、出産だって不衛生かつ低い医療技術で行われる地域もあるそうです。
それを聞くと、人間の男性の役目は、食料(栄養)の獲得=経済力、もっと広く言えば、女性が安心して出産と子育てができる環境を整えられること、なのかもしれない。
つまりは社会における秩序の維持。
別に女性でもそれやれるじゃんって意見もあるし、そういう女性を増やそうとしている政策も掲げられているから、役割は個々人の境遇においてきっと、多様化する。というか、している。
ただ、ワンオペ育児、ワンオペ家事。それで声にならない悲鳴をあげている日本女性が周りに大多数だと察知しているので、僕は男性が担える役割はやはり女性が安心できる秩序の維持だと思う。
ちなみに余談ですが、フランスの結婚事情も面白いです。
フランスの場合は男女のつがいのあり方が3形態認められていたり、フランスの女性は仕事・パートナー・子供・物件の4要素を完璧にクリアできることが求められたり。
参考資料として貼っておきます。
流清
7.6
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