さて、先週の続きです。
「相手を不機嫌にせず、自分の思ったことを伝える方法。それは、…」
「『待つこと』」
「待つこと、ですか?」
「そう、相手がきちんとこちらの言い分を聞ける状態になるのを待つんだよ。きみは、思ったことはすぐ伝えたいよね?」
「あ、…そうですね。思ったらすぐ伝えたいです」
「何かを伝える時はね、言葉や口調とか言い方を意識するのはもちろん大切だ。だけど、さらに伝える前の『雰囲気作り』も大切なんだよ。例えばね、女性は基本好きな人とはキスしたいと思うんんだけど、それでも焼肉食べてる時にいきなりキスしたら多分怒ると思うんだ」
「なるほど…ムードも作れってことですね」
「そうそう。相手が素直に聞けるムードを作る。作れなければ待つ。何年でも」
「数年単位ですか?!」
「そうだよ(笑)僕の恩人の話だけれど、その方は奥さんに大切なことを伝えるのに10年以上待ったそうだ。相手が経験を重ねて心の余裕が出てきて、ようやくとあることを伝えられたそうだよ。10数年越しに」
「すごい話しですね」
「これってね、色んなことに応用できる話だよ。何かを解決したい時に無理に今すぐ解決しようと、ある解決策を実施しても実は全然根本的な解決になっていないことはよくある。先の話で言えば、『甘いもの渡しながら伝える』とか『言い方をやんわり伝える』とか」
「はい」
「『不機嫌にしない』かつ『言いたいことを言う』という対極にあるふたつのことを両立させるには『機会を待つ=時間をかける』ことが大切。そして、このように一見両立し難いふたつのことを併存させる一段階上の解決方法を『ジンテーゼ』と呼ぶんだ」
「ジンテーゼ…」
「物事を解決したい時は、常にこの『ジンテーゼ』の視点で考えるといいよ」
はい、ということで、恋愛相談に見せかけて、このブログでも時たま出てくる『ジンテーゼ』という用語の解説でした(笑)
流清
8.5
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