突然ですが、イメージしてください。
今あなたが立っているここは、東北の端っこ。首都圏や大都市圏からはアクセスが悪い立地にあります。
ここに、温泉旅館があります。過疎化による人口減も相まって毎年客数は減少。
あなたは経営者として温泉旅館の再建を任されました。
あなたはどうやって再建させますか?
◇
冒頭のは簡単な思考実験です。
圧倒的不利な条件の中、逆転劇を描く。
これを実際にやってのけた方がいます。
旅行会社HISのCEO、澤田秀雄氏。
そう、同氏はオランダ村として有名だった長崎の「ハウステンボス」を再建し、毎年黒字・増収増益を成し遂げています。
経済誌を読んでいる人にとってはハウステンボスの再建は有名すぎるお話ですね。
なので知っている方も多いかと思いますが、この再建ストーリーとても面白いので少しご紹介です。
そもそも海外旅行が身近になった現在、わざわざアクセスの悪い長崎の端っこの「オランダ村」にチューリップを見に行くか?
行かないですよね。
不振だった原因を分析すれば、「時代に合っていないテーマパークのコンセンプト」。
澤田氏は以下のように「ハウステンボス」を定義し直しました。(以下、発言引用)
「ハウステンボスとは何か。花と緑と水に囲まれたクラシックな美しい街並みです。テーマパークというよりも都市です。これから人々に求められる都市とはいかなるものでしょうか。クラシックな街並み。花畑や水車や森や運河や海といった心癒される景色。エンターテイメントやアミューズメントの驚き、感動といった良質な刺激。それでいてハイテクを駆使した次世代環境都市。都市機能を充実させていけば『東洋一美しい観光ビジネス都市』になるのではないかという夢が描けたから、再建をお引き受けしたのです」
テーマパークとしては、ディズニーには勝てない。
映画会社がバックにいないハウステンボスは、ミッキーマウスのようなキャラクターやシンデレラ城のような建物を、映画の世界から引っ張ってこれない。ゆえにテーマパークとしては致命的にテーマが弱い。
そこで、発想を転換して「都市」とコンセプトを位置付けた。
そこからは、オンリーワンの企画を連発。1300万球のLEDを使った世界最大の夜景のイルミネーションを行なったり、"3Dプロジェクトマッピング太鼓の達人"など未来のゲーム企画をしたり。最新ロボットに接客を任せる「変なホテル」も一時メディアに頻繁に取り上げられていましたね。
と、詳しく書いて来ましたが、あとはきりがないのでこの辺りで(笑)
さて、僕はこの再建劇、経営者見習いとして非常に感銘を受けているんです。
限られた経営資源、不利な状況を、発想の転換とアイディアと行動力で逆転させる。
僕の好きな格言に次のようなものがあります。
「配られたカードを嘆いても何も始まらない。カードの切り方次第でいくらでも勝算は呼び込める」
「強いカードで勝てるのは当たり前。弱いカードで勝ってこそ本物の実力。」
その格言を胸に、試行錯誤しています。
流清
7.5
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