先日聞いたお話。
今の小中学生の子供たちは結婚したいとか子供が欲しいとか、全く思わない子も多い。
「お嫁さん」という言葉はもはや死語らしい。
仮に結婚したとしても子供はいらないという。
2.30年前には考えられなかったことだ。
世代間ギャップという言葉では埋められないほど、価値観の反転が進んでいる。
僕の恩師はこの反転の原因の一つを「エンタメネイティブ」という言葉で説明していた。
「エンタメネイティブ」とは生まれた時から"分かりやすくて楽しい"もの=エンタメ性の高いものに囲まれて育った世代のことを言う。
エンタメ性の最高傑作とも言えるのが、GAFAのサービスと商品だろう。
※GAFAとは、Google、Apple、Facebook、Amazonの頭文字を取った4つの米国巨大企業の通称。
ちょうど僕らアラサー世代は携帯電話の普及と進化と共に育ってきた。
中学生の頃にカメラ付きケータイがボーダフォンから出て、高校になるとみんなガラケーを持ち始めた。大学の頃にiPhoneなどスマホが普及し、その頃にYouTubeやニコニコ動画など動画配信サービス、mixiやFacebookなどのSNSなどが台頭してきた。
GAFAの商品が実現させてきた「よりシンプルに・よりはやく・より楽しく・よりラクに」という価値観にすっかり虜になり、今では僕らの日常生活の判断基準にさえなっている気がする。
そして「GAFA価値観」の裏では「より複雑なもの、長く待たせるもの、楽しくないもの、疲れるもの」は"良くないもの"として否定されてきた。
冒頭の話に戻る。
「結婚生活は長い対話である」というニーチェの有名な格言がある。
会話と訳されることも多いが、どちらかというと対話のニュアンスだと思う。
相手の話を聞き、相手の心に耳を傾け、自分の心を伝える。
生まれ育った環境も能力も違う配偶者と向き合うのは、「より複雑で、理解や成長に長い時間を要し、楽しくない思いもするし、疲れるもの」かもしれない。
GAFA価値観と照らし合わせれば、確かに結婚は良くないものだ。エンタメ性が低い。
でも僕は結婚は良いものだと思う。
「より複雑で、理解や成長に長い時間を要し、楽しくない思いもするし、疲れるもの」
そういう対価を支払ってしか得られないものもある。
それは、
無二の理解者。
得られないこともあると見聞しているから、ある意味ギャンブルだとは思う(笑)
でも、何か大きなものを求めるなら、それなりにリスク背負ってそれなりの対価を支払わないといけないから。
流清
7.2
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